持続化給付金というコロナ対策で最大200万円または100万円の現金支給の件、先日申請しました。
持続化給付金の申請は、超簡単でこれはかなり不正受給する人がいるような気がします。
いくつかの資料をPDF化などしておけば、申請はネットからサクッと完了。
こんなの悪いことしようと思えばいくらでも出来ちゃいますよね・・・。
持続化給付金の不正受給って、例えばどうやれば?
持続化給付金は、昨年度の売上から今年の「ひと月の売上」✕12の金額を引いた分を年間売上の減少分と見なして、国から現金給付されるものです。
支給対象は、中小企業、個人事業主、フリーランス。
今年の「ひと月の売上」で、昨年の同じ月の単月売上から50%減少している月であれば申請が可能となります。
例えば、去年が300万円の年間売上、昨年4月が25万円の売上だったのに、今年4月の売上が10万円以下ならば持続化給付金をもらえる可能性があります。
この場合は、300-(10✕12)=180となるので、中小企業ならば180万円、個人事業主/フリーランスならば最大の100万円が支給されます。
今年はコロナの影響で、このまま売上は伸びないとして一年間は10万円の売上が続くよね、だから補填します、という考え方ですね。
申請する際の資料も、昨年の確定申告の書類と今年の4月の売上明細などを添付すればOKで超簡単に用意出来ます。
実際は売上減少していなくて対象でない事業主も、不正に申請して不正受給することは簡単に出来る事でしょう・・・。
昨年の数字を修正する事は確定申告の書類を添付するので難しいだろうけど、今年のひと月の売上を操作するのは簡単でしょう。
最も簡単なのは、売上を少なく見せるように売上一覧を作ってしまえばOK。
なんたって、エクセルで一覧作るレベルとか、手書きメモでもOKと言う事なので。
資料の操作、改竄は簡単であってもバレやすいから、売上月をズラしちゃうって方法をやる人もいるでしょう。
本来4月に売り上がる案件であっても、先方に話をつけて5月の日付で請求書を出しちゃえば、それで不正が完了・・・。
持続化給付金の不正受給には罰則が存在する
持続化給付金の不正に申請するのは、かなり簡単に出来ちゃいますが、やっぱり不正受給したら罰則が存在することになりました。
確か4月30日時点では存在しなかったかと思うんですが、5月1日の持続化給付金申請日に突然不正受給の罰則が掲示されました。
まぁそりゃあそうだよね。。。。
いちおう持続化給付金の申請前に、下記のように「宣誓」という形で誓約させられます。
で、不正受給の罰則というのもちゃんと別資料に明記されました。
不正受給(偽りその他不正の行為(詐欺、脅迫、贈賄その他の刑法各本条に規定するものをいう。)に触れる行為のほか、刑法上の犯罪を構成するに至らない場合であっても、故意に基本情報等に虚偽の記入を行い、又は偽りの証明を行うことより、本来受けることができない給付金を受け、又は受けようとすることをいう。ただし、基本情報等に事実に反する内容の記入があった場合であっても、これが故意によらないものと認められるときは不正受給には該当しないものとする。以下同じ。)等が判明した場合には、第8章の規定に従い給付金の返還等を行うこと
給付金の不正受給に該当することが疑われる場合、長官は、事務局を通じ、本章(1)の対応に加
え、次の対応を行う。
① 不正受給を行った申請者は、本章(1)②の給付金の全額に、不正受給の日の翌日から返還の
日まで、年3%の割合で算定した延滞金を加え、これらの合計額にその2割に相当する額を加え
た額を支払う義務を負い、事務局は当該申請者に対し、これらの金員を請求する旨の通知を行
う。
② 不正受給が判明した場合、事務局は原則として申請者の法人名等を公表する。
③ 事務局は、不正の内容により、不正に給付金を受給した申請者を告発する。引用元url:https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/shinseikitei_chusho.pdf
嘘の資料を作ったり資料改竄して不正がバレたら、給付金額の延滞金年3%✕2割の金額を返還、事業主の名前を公表って事になります。
罰則金額も少なくはないけど、誰が不正したのか公表されちゃうのは、ちょっとイタイですよね・・・。
不正受給の罰則、実際はどうなるか
簡単にバレるような資料の改竄をする人は、さすがに少ないと思います。
売上月をズラして売上を少なく見せるような事は、後ほど来年の確定申告の数値と突き合わせてもバレないだろうから、やってしまう人が多いかもしれませんね。
でも実際には、それほど厳しく取り締まらないような気がします。
まずは申請時の「宣誓」と罰則の内容で、ビビってやっぱり不正は辞めようとする人も多いでしょう。
そして恐らくは、申請は迅速に、そして給付も二週間程度で迅速に実行するでしょうから、そんな細かに中身のチェックは行われないかと思われます。
添付資料が、適切で間違いないことが確認出来れば、たぶんササッと給付対象にしてしまって、どんどん処理するでしょう。
でないと、いつまでたっても現金支給が実行されませんからね・・・。
持続化給付金の不正受給、まとめ
持続化給付金の不正受給、おそらくは申請を虚偽で実行、もしくは売上月を取引先と口裏合わせて売上を小さく見せる方法で資料上は虚偽でなくて申請することも、簡単に出来ちゃいます。
持続化給付金の不正が簡単に出来そうであっても、改竄、虚偽、資料の誤魔化しは辞めましょう。
仮に、虚偽申請してもバレない人も多い気がしますが、仮にバレたら後々罰則が面倒ですからね・・・。
ちなみに、僕もしっかりと申請させて頂きましたが、もちろん売上を少なく見せるなど虚偽、不正は一切やってませんよ。
ありのままの数字で申請しました。
あとは申請書類をチェックされた時に「こんな売上が少ないヤツがおる」って思われないことを祈ります・・・・。